英語で話すときに大きな課題となるのが英語の発音です。大人になってから英語を学ぶ場合、発音を矯正するのは非常に難しい作業になります。
発音と一言で言っても様々な要素があります。
- 母音の発音:a, e, i, o, uなど
- 子音の発音:t, d, f, v, th, l, rなど
- ストレス:アクセントを置く位置
- イントネーション:文全体の抑揚
- リズム など
例えば、
I was finally able to watch the new Spider-Man movie last weekend!
という文を発話したい場合、全ての母音、子音、アクセント、イントネーション、リズムのルールを守らなければならない訳です。
では、どのように練習すれば効果的でしょうか。ここでは発音を練習する際の考え方を3つのポイントに分けて説明します。
- 楽器の演奏をイメージする
- 歌を歌うことをイメージする
- 筋トレをイメージし、自動化する
楽器の演奏をイメージする
母音と子音の発音練習は、ギターやトランペットなどの楽器の演奏をイメージしましょう。
- 口の形や開け方
- トランペットは高い音、チューバは低い音が出るように、口の形や開け方で母音や子音の音が変わります
- 舌の位置
- ギターは弦に指を置く位置で音が変わるように、子音は舌の位置で音が変わります
- 空気の出し方
- トランペットなどの管楽器は空気の入れ方で音が変わるように、母音も子音も空気の出し方で音が変わります。
これらの要素のコンビネーションによって母音と子音は作られます。
歌を歌うことをイメージする
ストレス(アクセント)やイントネーション(抑揚)、リズムなどは歌を歌うことをイメージして練習するとうまくいきます。
日本語にもアクセント、イントネーション、リズムがありますが、英語とは非常に異なっています。
英語の文章を発話するときは、英語の歌を歌う時と同じように音の高低や、抑揚、リズムに注意して真似するようにしましょう。恥ずかしさは忘れて、ネイティブ・スピーカーになりきって真似することが重要です!
筋トレをイメージし、自動化する
最後に、発音練習で大事なのは、これらの口や舌の動きを筋トレのように繰り返し練習し、自動化することです。
自動化とは、頭で考えなくても身体が勝手に動くということです。例えば、自転車に乗るとき、「左足を地面につけて、右足のペダルを上まで上げて漕ぎ出し、左足をペダルに乗せる」など考えながら乗ることはありません。それは、この動作を身体が覚えていて、完全に自動化されているからです。
英語の発音もこのレベルまでもっていくことを目指します。つまり、筋トレのように何度も何度も練習して、口や舌の筋肉に動作を覚えさせるのです。そうすれば、英語を話すたびに発音について考えなくても、明確な発音ができるようになります。
まとめ
ここでは、英語の発音練習をする際の考え方のポイント3つを説明しました。
- 楽器の演奏をイメージする
- 歌を歌うことをイメージする
- 筋トレをイメージし、自動化する
各項目の具体的な練習方法については別記事で解説します。また、YouTubeでもたくさんの人が発音の方法についてのビデオをアップしていますので、それらを利用するのも良いでしょう。
ネイティブ・スピーカーのようになる必要はありません。聴き手に伝えたいことが伝わる発音を目指して練習しましょう。