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ep 123 「感動した!」アートから学ぶ感情フレーズ3選

絵を見て深く感動したり、泣きそうになったことってありますか?

私は、ずっと昔、ゴッホ展で何とも言えない感動に包まれて、泣きそうになったことがあります。
ゴッホと私では、生きてる時代も国も違う、話していた言葉も違う。頭で考えれば共通点はほぼありません。
でも、心の奥が震えるような感覚があって、英語で言うなら――

“It really spoke to me.”

となると思います。
今日はそんなふうに、感情や印象を伝える英語表現をご紹介します!今日もアートを語りましょう。

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① It draws me in.(引き込まれる)

アートを見ると、「きれい」「すごい」だけじゃ表せない気持ちになりますよね。
そんな時に使える表現を、ゴッホの「星月夜」を例にご紹介します。

Vincent van Gogh《The Starry Night(星月夜)》

 

Vincent van Gogh

The Starry Night Saint Rémy, June 1889

ゴッホの〈星月夜のような絵に出会ったとき。
その雰囲気や感情を、こう表現できます:

  • It draws me in.(引き込まれる)
    The way the sky moves really draws me in. (空のうねり方が、すごく引き込まれる。)
  • It’s powerful.(力強い)
    The brushstrokes are so bold—it’s really powerful. (筆づかいがとても大胆で、力強い作品です。)

会話例

A: The way the sky moves really draws me in.
B: Totally. It’s like the sky is alive.

A:空の動き方に引き込まれるね。
B:ほんと、生きてるみたい。

 

② It speaks to me. 心に響く、自分に語りかけてくる

冒頭でも紹介したフレーズです。感想がうまく言葉にならない。でも、なにかを感じた――
そんな時にぴったりな表現がこちらです。

Edward Hopper

シカゴ美術館にある作品で、真夜中の都会にあるダイナーに光が当たっています。そこで食事をする人々、仕事をしている人々、何だか自分もいたことはあるような、それでいて遠くの景色のような、色んなことが頭を巡る作品です。

  • This painting makes me think about loneliness.
    (この絵を見ると、孤独について考えさせられる。)
  • It speaks to me.(心に響く、自分に語りかけてくる)
    I don’t know why, but this piece really speaks to me. (なぜかわからないけど、この作品、心にすごく響くんです。)

会話例
A: I don’t know why, but this piece really speaks to me.
B: Same here. It’s so quiet, but so powerful.

A:理由はわからないけど、この作品、心にすごく響く。
B:私も。同時に静かで、力強いよね。)

 

③ The composition is really interesting. 構図がとても面白いですね。

“I like it.”だけでも十分ですが、もっと深く話したい時は一言理由を添えると深みが出ます。

Pierre-Auguste Renoir の名作を例に見てみましょう。

Luncheon of the Boating Party (between 1880 and 1881)

I like this piece! と言った後に、その理由を添えるのです。

  • The composition is really interesting.
    (構図がとても面白いですね)
  • I love the way the artist uses light. (光の使い方がとても好き。)
  • I was impressed by the details. (細かいところまで描かれていて、感動した。)

 

会話例

A: The composition is really interesting. It feels like we’re right there.
B: Totally. It’s like we’re at the table with them.

A:構図がすごく面白い。まるでそこにいるみたい。
B:うん、一緒にテーブル囲んでる気分になる。

 

今日のまとめ

  • 英語を話すって、「正確さ」よりも「感じたことを言葉にする力」。
  • アートを前にした時の感情は、あなたの心が動いた証拠です。その動きを、少しずつ言葉にする練習をしていきましょう。
  • 最初はたどたどしくてOK。自分なりの表現で十分素敵です。
  • 感性と思考をつなげる「ことばの架け橋」として、英語を使ってみましょう。