英語学習のモチベーションを保つ6つのステップ
英語習得の際に大きな壁となっているのが
いかに学習継続するか
モチベーションの保ち方です
- 現在の自分ができることを知る(現在地)
- 英語学習の目的を明確化する
- なりたい自分をイメージする(到達点)
- 到達点までの距離を知る
- 学習時間を確保する(習慣化)
- 英語の自分を育てる(育成)
現在の自分ができることを知る(現在地)
まずは現在の自分のレベルを知りましょう。
CEFR(セファール)の自己評価表を使って、自分の英語力を自己診断をしてみましょう。当てはまる項目に印をつけていきます。
CEFRのレベルは6つに分かれています。
基礎段階の言語使用者 | A1 – Beginner(初級) A2 – Elementary(基礎) |
自立した言語使用者 | B1 – Pre-Intermediate(初中級) B2 – Intermediate(中級) |
熟練した言語使用者 | C1 – Upper-Intermediate(中上級) C2 – Advanced(上級) |
CEFRとは、ヨーロッパ共通言語参照枠(Common European Framework of Reference for Languages)の略で、外国語の運用能力を測るための世界共通のフレームワークおよび評価基準です。
英語学習の目的を明確化する
次に英語学習の目的をしっかりと見つめます。
下記の表を参考に英語を学ぶ目的を言語化してみてください。ここに列挙しているものはほんの一部です。外国語を習得するためには大量の時間を投資しなければなりません。どれくらいの投資をするかをはっきりするためにも、自分がなぜ英語を学びたいのか明確にし書き出してみましょう。
留学・学術 | 日本で仕事 | 海外で仕事 | プライベート |
海外大学学部進学 | 日本企業就職・昇進 | 日本企業の駐在員 | 旅行 |
海外大学大学院進学 | 外資系企業就職・昇進 | 現地日系企業の社員 | 駐在員の家族 |
在外研究 | 海外の会社との取引 | 現地企業の社員 | 海外移住 |
共同研究・研究発表 | 将来、必要になるかもしれないから | 現地で開業 | 趣味や習い事 |
語学留学 | 海外ボランティア | 外国人の友達を作りたい | |
海外インターン | 映画や本を英語で理解したい | ||
ワーキングホリデー | ずっと英語を話せるようになってみたかった |
なりたい自分をイメージする
英語学習の目的が言語化できたら、なりたい自分像を具体的にイメージしましょう。
ここでイメージをしっかりと作って、言語化してみましょう。
到達点までの距離を知る
なりたい自分像をイメージし、言語化できたら、再度、CEFR(セファール)の自己評価表を使って、到達したいレベルに印をつけましょう。
通常、一つ上のレベルに行く目安として200-300時間の学習が必要とされます。現在がA2であれば、B1にいくまでに200-300時間、B1からB2に行くまでに200-300時間かかる訳です。
- 200時間というと、1日1時間学習して、約7ヶ月
- 300時間というと、1日1時間学習して、約10ヶ月かかる計算です。
レベルを一つ上げるために、これくらいの時間はかかるのだという前提で学習プランを立てるのが良いです。
学習時間を確保する(習慣化)
CEFRで目指すレベルが明確になったら、学習時間を確保しましょう。
基礎トレーニングとして、インプットとアウトプットの時間を毎日30分は確保したいものです。
- インプット:英語を聴いたり読んだりするインプット学習は通勤通学の電車やバスの中でできます。15ー20分ほどの時間を確保しましょう。
- アウトプット:声に出す練習や書く練習は、静かな場所で10ー15分の時間をとりたいものです。早めに出勤してオフィスで行う、夕食前に行う、お風呂の前に行うなど習慣化しやすい時間帯に設定すると続きやすいです。
週に1−2回は、インターアクション(英会話)の時間を取りましょう。
- インターアクション:外国人のお友達との会話や、オンライン英会話レッスンを受講する、もしくはAIを活用するなどして、会話の練習を行ってください。
英語の自分を育てる
英語を学び始めたばかりの「英語の自分」は、まだ産まれたばかりの子供のようなものです。
それに対して「日本語の自分」はもう立派な大人であり、言いたいことがなんでも自由に言えます。
この「日本語の自分」が「英語の自分」に対して、
- なんでそんなに簡単なことが言えないんだ!
- あれだけ勉強したのになんで喋れないんだ!
- 昨日覚えた単語をもう忘れているじゃないか!
と辛く当たってしまうことがよくあります。そうすると、「英語の自分」はなかなか伸びていくことができません。
「日本語の自分」は、「英語の自分」の親になったつもりで、褒めながら大切に育ててあげてください。
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まとめ
ここでは、モチベーションを維持する6つのステップをご紹介しました。
各ステップを丁寧に行うことで、モチベーションを維持しやすくなります。ぜひ挑戦してみてください。
- 現在の自分ができることを知る(現在地)
- 英語学習の目的を明確化する
- なりたい自分をイメージする(到達点)
- 到達点までの距離を知る
- 学習時間を確保する(習慣化)
- 英語の自分を育てる(育成)